先輩添乗員が本音を告白！ 資格取得の参考にして下さい！

旅子：海外添乗員として働くようになると、海外研修でここはこうしてほしかった、っていうところも出てきますよね？ これから資格を取る方のためにも、RQ(リクエスト)してほしいです。

美奈：色々な考えがあると思いますので、個人的なRQですけど、海外での滞在期間がもう少し長い方が良いと思います。覚えることが多いので、もう少し余裕が欲しかったです。それに、期間を長くするだけ思い出も増えて、さらに楽しめる(笑)。もちろん、費用は据え置きで(笑)

旅子：ミナちゃんの時は、2泊3日でしたもんね。長さを取るか、安さを取るか……。

美奈：両方、両方(笑)。それから事前のレクチャーで、海外滞在時の具体的なシュミレーションもやっていただけると、皆さん助かるんじゃないでしょうか？ 海外でのロールプレイって言われても、イメージが掴めなかったです。事前に詳しく教えてもらえれば、研修がもっとわかりやすくなると思いました。

旅子：貴重なご意見、ありがとうございます。もっともっと改善していかないと、ですよね！(その後、折部はミナちゃんのRQを実現するべく、挑戦しました！ オリーブの現在の添乗員海外研修案内はこちらです)

旅子：研修後は、無事に海外デビューできたんですか？

美奈：はい、何とか(笑)。未経験でも海外添乗員としてやっていけるのか半信半疑な部分もありましたが、オリーブなら何とかなります。添乗員一人ひとりをちゃんと把握していて、丁寧にケアしてくれるので安心です。新人の育成に定評があるという話しは、ほぼ本当です。

旅子：ほぼ(笑)。とはいっても、やっぱり初添乗はドキドキしましたよね？

美奈：もう、ドキドキです。楽しみ半分、残りの半分は不安と緊張という感じでした。学芸会の本番当日のような？ 日常では、なかなか味わえないドキドキです。

デビュー前になると、オリーブから「新人なんだから失敗して良い。今できることを頑張ろう」とアドバイスされると思います。それが全然耳に入らないぐらい、ドキドキしてましたから(笑)

旅子：そんなミナちゃんも、すっかり一人前です。

美奈：まだまだ半人前ですよ〜。海外に行くたびに勉強することが山ほどあって、精進の毎日。最近やっと「失敗して良い。今できることを頑張ろう」と思えるようになりました。

旅子：「新人なんだから」の部分だけ綺麗に抜けてますが(笑)。最近は、失敗にも動じなくなってきました？

美奈：表情にはあまり出ませんが、今でも失敗してパニック寸前になるときはありますよ(笑)

カナダの添乗をしたとき、トロントからナイアガラのホテルへ、2時間のバス移動があったんですね。すっかり夜ですし、疲れも溜まっていて、ついウトウト……。ハッと目を覚ますと、泊まるホテルが目の前に！ 到着前の案内を何もしてない！！ ホテルに着いちゃう！！

旅子：あるある！(笑)

美奈：生まれて初めて、あんなに早口でしゃべりました(笑)。あと、グランドキャニオンへの長距離移動って、道にカーブが無くて心地良いんです。もう、ずっと直線(笑)

旅子：ワナですね(笑)

美奈：うっかりウトウト……と、いきなり「さっき見えてた山は、グランドキャニオン？」というお客さまの声が。とっさに私は姿勢を正し、寝起きを悟られないように「そろそろ近づいてきたので、そうかと思います！」と元気良く答えました。

そうしたら、なぜかお客さまがポカーンとしてるんです。私もポカーン。隣のガイドさんが「ただの山ですよ」って。お客さまは、ガイドさんに質問してたみたい(笑)

旅子：気まずいですね〜(笑)

美奈：お客さまも、ガイドさんも笑ってくれたので、救われました(笑)

旅子：時間も無くなってきましたので、添乗員になりたい人に、アドバイスをお願いします。

美奈：アドバイスできる立場ではないですが……１つ言えるのは、添乗員って結構大変な仕事です。「旅行が好きなだけではできない仕事」とよく言われますが、「その通り！」と実感しています。

あらゆることに気配りや注意が必要とされ、責任も大きく背負わなくてはなりません。体力はもちろんのこと、精神面でも強くならないと続かない仕事だと思います。

ですが、それに値するほどの素晴らしい経験や、多大な刺激を受けられる「やりがいのある仕事」なのも間違いありません。異国を旅できるだけでなく、お客さまとの生きたコミュニケーションによって、人間として成長していく自分を感じられるんです。

オリーブは、一人前の海外添乗員になれるように、本気で応援してくれます。安心して新しい仕事にチャレンジできると思いますよ！！

旅子：ミナちゃん、今日は添乗帰りでお疲れのところ、本当にどうもありがとうございました！ 引き続きお仕事頑張ってください！！